人を恐れなくていいんですよ
僕は小さい頃、引っ込み思案で暗い子だったのですね。
今思えば、本当は面白い子どもだったと思うのだけれど、うまく表現ができなかったり、人を恐れて自分らしく振る舞えなかったんじゃないかなと思っているんです。
父が怖い人だったということもあるのかもしれませんね。萎縮していたのでしょう。
その後、様々な出会いの中で、本当の自分でいられるように、人に対する心理的な恐れから、薄皮を剥がすように解放されていって、
今は牧師として人々の悩みを聞いたり、聖書の知恵からアドバイスしたり、祈ってあげたりしているわけです。
そういう意味では、過去の暗かった自分、人を恐れていた自分から解放されていくプロセスを体験できたことは、自分にとって宝となっているわけですね。
父が怖い人だったので、以前はおじさんが怖くて、おじさんの前では萎縮していたんだけど、
まあ自分もそのおじさんの年齢になったということもあるけれど、おじさんが怖くなくなって、可愛く見えるようになったんですよね。
おじさんたちって、見た目は怖そうでも、精神的な中身は男の子のまま、という人が多いんですよ。
男の子みたいに、「どうだ、僕ってすごいだろう」って、自慢話が好きだしね。
褒めてあげると嬉しがるしね。ほんと、男の子のまま、っていう人が多い。
僕だって褒められたらうれしいですよ。「頑張ってるね。すごいね」っていわれたら嬉しいよね。
でも、それは反対に「おまえなんて、だめじゃん」って言われたら怒ったり、落ち込んでしまうということでしょう。
人の評価に一喜一憂。
それって、やっぱり人を恐れているということ。
その「人間」は、べつに自分のすべてを知っているわけでもないのにね。恐れる必要なんてないのにね。
そうじゃなくて、本当の自分のすべてを知っている存在。僕に命を与えた存在を、しっかり見上げていればいいんですよ。
天を見上げていれば、人の言葉に振り回されなくなって、
本当の自分らしく、自由に、自然体で生きられるんですよ。